story01-06 of フタガミ家づくり STORY

—「いま建てんとどうする!」  両親のため住み慣れた地にー

 生まれ育った地に、自分の手で新しい家を造る。次の世代も、また次の世代もこの地で平穏に暮らし続けていけるように――
HOME > story01-06

image012.jpg
沼さんの伐採祈願祭は、国道から山道を少し入ったところで行われた。車を下りると、そこはもう深い森の中。スギやヒノキの大木が、空に向かってどこまでもまっすぐに伸びている。「今日、伐るのはこの木」と組合の職員が幹に赤い紐で印を付けた木を指し示す。樹齢50年のヒノキだ。「へえ、これかあ」「でっかいねえ」。感慨深く眺める一同。用意した供え物を前に、“神主”も務める職員が「山の神様、木の精霊、50年間、この土地でこの木を立派に育てていただいて本当にありがとうございます」と一語一句かみしめながら祈りを捧げ、誰もが深々と頭を下げた。続いて神主がおしげなく神酒(みき)を木の根元へ。いよいよ伐採の時だ。