story01-12 of フタガミ家づくり STORY

—「いま建てんとどうする!」  両親のため住み慣れた地にー

 生まれ育った地に、自分の手で新しい家を造る。次の世代も、また次の世代もこの地で平穏に暮らし続けていけるように――
HOME > story01-12

image023.jpg
 新居の建てられたこの土地は、かつて昌子さんの生家があった場所だった。戦後、その生家を取り壊し、前の家に約50年暮らしてきたのだそうだ。「昔の建て方の家を途中で増築したもので、階段も途中から一直線できついし、これじゃあなんともならんと思いよりました。直すと言うても、相当手を加えないかんし。息子が、新しい家を建てた方がましや、と言うて、そうしてくれると聞いた時はそりゃあ嬉しかったですね」と昌子さんが目を細める。
 いちばん気に入っているのは、台所と接して、中腰で腰掛けることができる畳の間。沼さんが、座ったり立ったりが大変な両親のためにどうしてもと要望してできた和のリビングだ。「今も1週間に2回はリハビリに行くのが仕事」と言う建一さんも、「やっぱり日本人は畳がえい。ここは、すぐに座れてうんと楽。くつろげますね」と満足顔。両親とも、沼さんのことを、「男1人だからと帰って来てくれたんでしょうが、ほんとに感謝しています」と頼もしそうに見やる。