story02-12 of フタガミ家づくり STORY

ー明るい棟梁、元気な現場 施主さん一家は「世界一の花」栽培ー
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「建前」の日から、10日を過ぎた秋の午後、再び現場を訪ねた。
この日も4、5人の大工さんたちが忙しく働いている。
「福原さん、いらっしゃいませんか〜?」
 大きな声で呼びかけてみる。
しばらくすると、「ほーい。今から下りていくき、ちと待ちよってよ」といつもの元気な声が。やがて、骨組みが出来上がっている2階からはしごを使って、福原さんが大きな体を揺らしながら現れた。本当にいつお会いしても満面の笑み。こちらもついにこにこ顔になる。
 「ほんまにそうよ。いつ帰ってきても、隣の現場から、棟梁の朗らかな、大きな声が聞こえてきてねえ」。そう言われるのは、施主さんの父親、谷岡祥造さん。祥造さんは花卉栽培の盛んな芸西村の中でも知る人ぞ知る有名なブルースターの生産者。ブルースターというと、一般に結婚式で花嫁さんのブーケなどに使われる、可憐な水色の小花だが、祥造さんによると、この「ブルースター」というのも一品種の名前で、本来の花の正式名は「オキシペタルム」というのだそうだ。祥造さんは、このオキシペタルムの栽培に、妻の幸さんと2人で取り組んで20年以上。品種改良を重ねて開発に成功した深い水色が印象的な品種、ピュアブルーで昨年1月、ドイツで開かれた国際園芸見本市の品評会で、切り花部門の世界一に輝いた。その祥造さんの作業場が新築現場のすぐ隣にあり、花のハウスから帰ってくるたび、福原さんの明るい声に安心するという。