story02-13 of フタガミ家づくり STORY

ー明るい棟梁、元気な現場 施主さん一家は「世界一の花」栽培ー
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「棟梁、だいぶんできてきたねえ。けんど、まっこと丁寧に仕事してくれゆう」と祥造さん。福原さんもそれに答えて「そうよ。昔の家から言うたら、筋交いも多いし、基礎も何重にもしちゅうし、丈夫な家ができよりますわ」と会話が弾む。
 現場に前あった母屋は築40年の木造家屋だった。
 「それが壊してみてびっくりした。筋交いも入ってないし、基礎もなんちゃあない。こんなくに住みよったかと、あれにはびっくりしてねえ」と祥造さんが言うと、福原さんも「そうよ。昔の家はぜんぶそうやったきねえ。だいたい昔はお客用の大広間をでーんとつくる家が多かったき。けんど、その分、壁は手間暇掛けて塗りよったぜ」と昔を思い出した様子。今回のお家は息子の谷岡龍さんが施主だが、祥造さんもこれまでの人生に何度か家の建て替えをしたそうで、「昔の大工さんは必ず墨壺を持って作業しよったが、今はもうそんなことはせんがかね」と福原さんに質問。すると福原さん、「今は全部、プレカット工場で機械に掛けて刻んだ木材が来るきねえ。けんどもちろん、墨壺がまったく使われんなったわけじゃあないで。けんど、僕ももうしばらく使わんき、どこへ行ったか分からんなった。ハッハッハ」とまたまた豪快に笑う。
 そんな会話を聞いている間も、現場には梼原の木のほのかないい香りが漂い、トントン、カンカンと大工さんたちが仕事を進める音が途切れることなく続く。昔は手間ひま掛けて塗ったという壁は、今は全部耐震用の断熱材を使ったものに。基礎も、砕石(砂利)の上にコンクリート、さらにその上に鉄筋、そしてまたコンクリートと何重もの構造で丈夫につくってある。
 「まあ、とにかく昔の家と違うて安心よねえ。棟梁も明るい、面白い人やし。もうそろそろ3時やし、ちっとは休んでくださいや」

 谷岡さんの優しい声掛けに福原さんもほっとくつろいだ様子。根っからのビール好きであることはTシャツの模様からも分かる。作業はまだまだこれからが正念場だが、棟梁の明るい人柄で活気ある元気な職場が生まれ、施主さんとの良好な関係の中で順調に工事が進むことだろう。
 この後、隣の祥造さんの作業場を見せていただいた。