story04-03 of フタガミ家づくり STORY

命懸けで「年季奉公」の時代 先達の技盗み、腕磨く
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 そう、言わずと知れた高知県庁!
 あらためて見ると、この県庁、なんだか実にお洒落に見えてくるから不思議だ。
 本館の正面玄関前にある定礎によると、完工は昭和三十五年十一月。西岡さんが十九歳の時だ。東京オリンピックの四年前、日本が高度経済成長期へと一直線に向かっているころで、地方も好景気と言って良かった。官公庁一つ造るのにも予算がたっぷりあったと言い、この煉瓦風のタイルも、一枚一枚が、「設計士さんの『こういう形でこういう色を出してくれんか』という特注で大手のメーカーが造ったもんなんですわ。」と、西岡さんが愛おしそうになでる。