いえとにわ 創刊準備号(2020.10)
6/8

お客様の喜びを自分の嬉びに二神「原点の気持ちでるイタリア旅行を催した際、二神さんに参加していただき、7泊くらいの旅行中、たまたま部屋がずっと一緒になりました。思い出に残る旅行でした。それが非常に親密な付き合いの、まさにスタートになりましたね。普段、夫婦同士で旅行や食事をするなど、お会いする機会が結構ありますが、仕事の話は少ないですね。恰好よくいえば、人生をいかに楽しむかとか、美味しい食べ物の話しか出てきません。」名な保養地、北イタリアの湖水地方のコモ湖に出かけたらものすごく風景が良くて、その印象からこの店をCOMOと名付けました。建物を技術的にもビンテージ風に活かし始めたのは、やはり中村会長がスペインほかあちこち連れて行ってくれたことが大きいですね。城や博物館、教会などが中村「もともと、建築を手掛けて来られ中村「フタガミさんで自宅を新築しても二神「新築よりも築30年の今の住まいご中村「我が家ももう築20数年になります劇的に内部のしつらえを変えて、レストランにしたりホテルにしたり。それらを目の当たりにして、はるかに新築を超えると感じました。」ていますから、ものを一つ建てるにしてもこだわりを持ってなさってきていますね。COMOを手掛ける時にも県外へ施設を見に行かれた。なぜか私も一緒に行きました(笑)。だから、海外も含めいろんな要素が入っていますね。」う随分になりますが、特に最近年齢が高くなってきて、改めて自宅で落ち着ける良さを感じるようになりました。」ごちはいかがですか?という問いかけをするようにしています。30年使いこなしたらかなり愛着がありますし、それをリフォームしていくのがこれからの住まい方ではないでしょうか。」が、やはり、補修や修理、リフォームといった需要が間違いなくいくつも起こってきます。一番感じているフタガミさんの建築事業部の良さは、こうしたずっと続いていく住まいのちょっとした頼みごと取材・撮影場所/Life stye shop & Dnng COMOをお願い出来るところです。私の家へも建築事業部の営業の方だけでなくホームセンターの外商の方も来てくださるので、何かのときに頼めます。安心していられますね。」すね。いちばん最初のホームセンターであるマルニ高須店をオープンした時に1万人を超えるお客様が来店され、これはすごいと思った次の瞬間から、このホームセンターの仕事は長く続かない、いずれ淘汰の競争になると感じました。そうなったときに生き残るためには、今来てくれているお客様のご自宅のトイレの棚ひとつであっても付けて欲しいと言われるような存在にならないと、この勝負には勝てないと思ったのです。「お客様の喜ぶ顔を見たい。」これまでずっとその原点の想いでやってきました。ではどうすればいいかと考えると、お客様の喜びを常に考え、変化する時代の中を歩んできたオーナー。創業より74年の足跡を盟友と振り返ってもらうと共にフタガミの原点についてお聞きしました。インスピレーションの源中村「24年前、会社のお客様をご招待す二神「食べることですね(笑)。ある時、有lii5よろこ対談「お客様の喜びを自分の嬉びに」30年間の住まいごごちを尋ねる株式会社スリーキューブ 代表取締役会長中村幸夫氏 (右)1982(昭和57)年にフタガミがホームセンターの第一号店、マルニ高須店をオープンした時から現在に至るまで家庭用品をはじめとする老舗の生活雑貨卸売業者として関わる。また二神会長とは感性の合う友人として、長年の付き合いを重ねている。株式会社フタガミ 代表取締役会長二神昌彦 (左)1947年高知県須崎市生まれ。一級建築士。先代が1946(昭和21)年に創業したフタガミ木工へ73年入社。76年にフタガミへ社名変更、取締役営業部長に。96年社長、2012年から現職。

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る